こんにちは、HSPの果実酒です。
「ちょっとしたことでもストレスになってしんどい」という悩みは、多くのHSPさんが抱えているでしょう。
HSPさんの傾向として、主に以下の4つがあります。
- 外部からの刺激に敏感
- 共感能力が高い
- 些細な変化に気づきやすい
- 情報処理が深い
このことから、HSPさんはほんの些細なことでも敏感になり、人一倍疲れを感じてしまいます。
今回は、HSPさんが仕事でストレスを感じてしまう原因を挙げた上で、できるだけストレスを感じなくする方法について、実際にHSPである私が紹介します。
自分はHSPで仕事をしている時に辛く感じてしまうという方は、ぜひ参考にしてください。
HSPさんがストレスを感じてしまう主な原因
HSPさんが仕事場でストレスを感じやすい主な原因は4つあります。
- 周りの目が気になる
- 音やにおい、光が気になる
- 同時に複数の仕事をやらないといけない
- 自分のペースで仕事ができない
周りの目が気になる
HSPさんは周りの目を気にしやすいので、それが原因で思うように集中できないことがあります。
例えば仕事をしている時に近くに人がいると、見られているんじゃないかと不安になります。
また、職場の人とやり取りをする時に「自分は今どう見られているんだろうか」と気になり、思うように行動できないことがあります。
どう見られているか・どう思われているかが不安になるのはHSPさん特有の思考のクセです。
音やにおい、光が気になる
HSPさんは外部の刺激に敏感な傾向にあるので、そのせいで仕事に集中できないこともあるでしょう。
例えば、職場で同僚の人たちが会話しているだけでも、その内容が気になることがあると思います。
また、少しでも音や光が入ってくると、仕事の邪魔に感じてしまうでしょう。
とくに人の出入りが多い職場で仕事をしていると、ちょっとした外部の刺激を受け取ってしまい、仕事が捗らないというストレスを抱えがちです。
同時に複数の仕事をやらないといけない
HSPさんは情報を深く考える傾向にあるため、一つひとつの仕事をじっくり深くまでこなしたがります。
そのため、HSPさんはマルチタスクをしなければならない場面が苦手です。
マルチタスクと言えば、議論に参加しながら議事録をとったり、電話を受けながらメールを書くなど、様々なシーンがあります。
また、緊急度も重要度も高い仕事をいくつも抱えていると、1つのことに集中しづらくなり、頭がパンクしがちになります。
HSPに限らずマルチタスクが苦手な人も多いですが、HSPさんは特に苦手意識が強く、ストレスを感じやすいです。
自分のペースで仕事ができない
自分のペースで仕事ができないと感じると、HSPさんは強くストレスを感じます。
人から急に締め切りが近い依頼をされたり、トラブル対応をしなくてはいけなくなったりなど、自分で立てた予定が狂うことがあると混乱してしまいます。
先ほども話した通り、HSPさんは情報を深く考えるため、急にやらなくてはいけないタスクが発生すると思うように仕事ができなくなります。
仕事で想定外のことが起きるのは回避できないことなので、頻繁にペースを見出されるとストレスもかなり大きくなるでしょう。
HSPさんがストレスフリーに働く方法
HSPさんは人より敏感に捉えることが多いため、気疲れを感じやすいです。
しかし、HSPさんでもできるだけストレスを回避する方法はあります。
- セルフケアを大事にする
- 自分の気持ちを紙に書く
- できるだけ周りに自己開示する
- スケジュールに余裕を持たせる
- ストレス対象を避ける工夫をする
私が実際にストレスが軽減された方法に絞って紹介しているので、同じHSPさんは参考になるでしょう。
ストレス対象を避ける工夫をする
仕事上、ストレスの原因となるものを全部回避することは難しいですが、できる範囲で接触を減らす努力をしてみるのはありです。
例えば、それぞれのストレスに対し、回避する方法がいくつかあります。
ストレス源 | 対応策 |
---|---|
周りの目線が気になる | ・一人になれる時間を確保する ・職場の人と物理的に距離を置く ・個室などの人通りが無いデスクで仕事をする |
光が気になる | ・暗めなデスクで仕事をする ・真ん中よりも角の席を選ぶ |
音が気になる | ・耳栓をする ・ノイズキャンセリングをする |
ニオイが気になる | ・マスクをする ・普段使用しているハンドクリームやアロマを使う |
仕事のペースを乱されるのが気になる | ・自分のタスクに集中するために予定をブロックする ・突発的な仕事が来ないように事前確認を入れる |
上記の方法はあくまで一例なので、どのような職場で働いているかによってできることも変わるでしょう。
できる範囲で、自分にとってストレスがない環境に整えることで、少しは働きやすさを感じられるでしょう。
自分の気持ちを紙に書く
本質的な自分の気持ちを知るために、今の考えや気持ちを紙に書いてみることをおすすめします。
HSPさんは周りのことを優先してしまいがちなので、自分の本心に向き合う時間があまりありません。
自分の本心と向き合わずに、周りに合わせてばかりでは気づかぬうちにストレスが溜まってしまうでしょう。
要因がわからないストレスほど疲れるものはありません。
自分の気持ちに気づいて向き合うだけで、ストレスはかなり減ります。
そのため、毎朝自分の思っていることや悩んでいることをひたすら書き出すという習慣を持つのがおすすめです。
できるだけ周りに自己開示する
「自分はHSPです」とまで断言しなくてもいいので、気になってしまうことやしんどいことを職場の同僚、できれば上司に伝えると多少は気持ちが楽になるでしょう。
「どうせ自分だけの悩みだから、そのまま抱え込むしかない」と思えば思うほど、かえってストレスを感じやすくなります。
一人でも自分のことを理解してくれる人がいれば、安心できるでしょう。
また、周りに話してみることで、意外にも同じような悩みや考えを持つ人がいることにも気づけます。
スケジュールに余裕を持たせる
急なタスクが発生しても大丈夫なように、スケジュールにバッファ(余白)を持たせておくのが効果的です。
常に仕事が詰まっている状態だと、そこから追加タスクが発生すれば混乱状態になりやすいです。
仕事柄忙しい人もいると思いますが、できるだけスケジュールに余裕を持たせる工夫は優先して行ったほうが良いでしょう。
例えば1日のうち1時間でもバッファがあれば、急なタスクが発生した時でも気持ちに余裕を持って対応できるようになると思います。
セルフケアを大事にする
自分をいたわるためのケアは毎日行うようにしましょう。
HSPさんは人の役に立ちたいという気持ちが人一倍強い傾向にあるため、つい自分のことを蔑ろにしがちです。
ただ、先ほども話した通り、他の人のことを優先してばかりだとストレスが溜まってしまいます。
そのため、多少我がままだと思われても、自分に正直な行動をとることがHSPさんにとってのセルフケアになるでしょう。
例えば、あまり人の機嫌を気にせずに自分の気持ちを言ってみたり、残業や仕事の飲み会よりも自分一人の時間を優先したりなど、思い切って自分のために行動してみるのもありです。
多少わがままだと思われても構わないので、自分を大切にする行動をとってみましょう。
どうしてもストレスを強く感じてしまうのであれば転職がおすすめ
上記で紹介した方法ととっても、どうしても根本のストレス解消には繋がらない、となることもあるでしょう。
その場合は、今の会社もしくは仕事が向いていない可能性が高いです。
現状ストレス負荷が大きいのであれば、転職を検討してみるのが良いでしょう。
HSPさんが向いている職や、ストレスを感じない転職先に出会う方法などを以下の記事にまとめています。
ぜひ参考にしてください。
まとめ
HSPさんが仕事にストレスを感じる主な原因と、できるだけストレスフリーに働く方法について紹介しました。
HSPは特性や気質の一種であるため、考え方を変えれば良くなる!という簡単な話ではありません。
そのため、自分にとって少しでもストレスフリーになる環境作りが必要となります。
そもそもの仕事が合わなかったり、自分一人でどうにかできるレベルじゃ無いストレスなのであれば、部署異動をしたり、他の会社に転職したりするのが適切です。
HSPさんで今の働き方に悩みを抱えている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと嬉しいです。