HSPは事務職に向いていない?理由と働きやすい環境の見分け方を解説

HSP

事務職と言えば一番倍率が高い職種であります。2024年8月にdodaで行われた調査によると、営業職やエンジニア職などの求人倍率が2以上あるのに対し、事務・アシスタント職が0.49でした。

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事務職は「ノルマがなく、落ち着いて働ける」「残業が少ない」などの理由からなりたい人が多いです。

しかし、HSPさんでも働けるか不安に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は事務職経験のある著者が、HSPさんは事務職に向いているか・向いていないかの説明と、HSPさんでも働きやすいと思える仕事の見分け方についてお話します。

記事を読めば、HSPさんなりに働きやすい仕事に出会うためのヒントを得られるでしょう。

HSPさんは事務職に向いているとは言えない

一見落ち着いて仕事ができる事務職はHSPさんに向いていると思われがちですが、実はそうではありません。

事務職を経験した人はわかると思いますが、意外と大変な部分があります。

なぜHSPさんは事務職に向いていないのか、理由は大きく分けて3つあります。

電話や受付業務を求められることが多い

事務職の場合、電話対応や来客対応を求められることが多いです。

ただやり取りをするだけではなく、時にはクレーム対応をしなくてはならない場合があります。

HSPさんであれば、相手の気持ちをとても読み取ろうとするため、精神的に疲弊しやすいでしょう。

自分のペースで仕事がしづらい

事務職によっては周りのメンバーとの連携が求められることがあります。

例えば営業事務の場合、営業部のメンバーとのコミュニケーションや連携作業が必須になるでしょう。

その際に「請求書の作成を早めに対応してほしい」などと急かされることも珍しくありません。

事務職だからこそ、期日を厳格に守ってスピーディーに対応することが求められます。

そのため、自分の時間を使ってじっくりと作業を進めたいと思いがちなHSPさんにとっては、ストレスになることもあるでしょう。

在宅勤務が適用されないケースがある

以下の業務に対応するとなると、出社が義務付けられるケースがほとんどです。

  • 来客対応
  • 紙の押印処理
  • 社内の物品管理

自宅での勤務と違って人の出入りが多く、においや光・音などの刺激が多いため、オフィス出社だと集中しづらいと思うHSPさんも多いはず。

会社によっては事務職メンバーだけ出社必須の場合もあります。

事務職で能力発揮できるHSPさんの特性

先ほどの話では、HSPさんは事務職に向いていないとのことでしたが、逆にHSPさんの長所を事務職で活かせる場合があります。

細かいミスに気づきやすい

HSPさんの場合、書類チェックの時に他の人でも気付けないような細かいミスや違和感に気づきやすいという長所があります。

じっくりと思考しながら作業をするため、仕事が遅くなってしまうこともありますが、その分丁寧に作業ができる人が多いです。

事務職では書類やデータなどの細かい情報を取り扱うため、ミスに気づきやすいという長所があれば、後々発生するトラブルを未然に防げます。

周りの空気を読める

HSPさんの特性である、「周りの変化や動きを敏感に察知しやすい」という点は、事務職でも役に立ちます。

事務職は営業部や他メンバーや顧客のパイプ役になることが多いため、いかに周りの空気を読んで行動できるかがカギとなります。

例えば他のメンバーが忙しそうにしているときに、仕事がスムーズに進められるように事前に業務の準備をしたり、後々問題になりそうな事案をあらかじめ報告したりなど、色々なシーンで気配りが活かせられることがあります。

誰かに言われなくても自分なりに察知して動けることは、会社としても大事な存在です。

HSPさんでも働きやすい事務職の特徴

「HSPの私でも事務職で働きたい!」という方は、これからお話する特徴の事務職を見つければ、より安定して働きやすくなるでしょう。

対面業務が少ない

受付対応や来客対応などの対面業務がメイン業務ではない事務職を選ぶといいでしょう。

事務職によっては、データ入力や資料作成など、自分一人での作業が中心の業務内容もあります。

また、専門知識が必要ではありますが、経理事務であれば数値入力や明細の発行などの作業が中心となるため、対面でのやり取りが少ないです。

対面業務があまりないと、その分在宅勤務を承認してもらえる可能性も高いので、HSPさんでも比較的働きやすいです。

ルーティン作業が中心

イレギュラー対応が少ない事務職であれば、HSPさんでも働きやすいです。

例えばクレーム対応や、イレギュラーな社内承認を通さなくてはならない業務は、事前の準備なく取り組まないとならないため、HSPさんは苦手意識を持ちやすいです。

そのため、ある程度決まったルーティン作業をこなせる事務作業であれば、安心して仕事に取り組みやすいでしょう。

ただ、HSS型HSPの人は逆にルーティンワークが苦手だと思う傾向にあります。

自身が毎日、毎月同じような仕事内容を続けても問題ないタイプか、見極めましょう。

部署のメンバーが少なくない

同じ事務職のメンバーが比較的多い会社であれば、安心して働きやすいでしょう。

会社によっては事務職のメンバーが1〜3人しかいないところもあり、属人的になってしまっているケースもあります。

事務職のメンバーが少ないと、様々な対応を一人でこなすことが求められてしまい、業務量が多くなるだけではなく、色々な人と連携を取らなくてはならなくなります。

そのため、ある程度同じ部署のメンバーがいて、いざという時にでも連携したり助け合えたりする会社であれば、ストレスを抱えずに業務に取り組めるでしょう。

まとめ

HSPさんは事務職にはどちらかというと向いていません。

ただ、事務職にも一般事務や営業事務、経理事務、総務事務などさまざまな種類があり、業務内容や求められることも異なってきます。また、会社によって事務職の業務内容も異なってくるため、一概にHSPさんは事務職で働くべきではないとは言い切れません。

営業職よりも事務職の方が向いていたというHSPさんも多くいるため、事務職に興味がある方は、自分の性格に合った業務内容や環境が無いか、求人案内を確かめてみることをおすすめします。

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