HSPさんにとって在宅勤務は働きやすいは嘘?真相を当事者が告白

HSP

「自分はHSPだから集中できる在宅勤務で仕事をしたい!」と考えている方が多いと思います。

確かに、HSPさんは周りの目や刺激に敏感で、他の人よりもストレスをためやすい傾向にあります。

在宅勤務は自分一人の空間で仕事ができるため、出社よりも在宅勤務をしたいと思う方が多いでしょう。

しかし、在宅勤務=仕事がしやすい!とは限りません。

HSPの私はほぼフルリモートワーク環境を数年続けてきましたが、良い面も悪い面もどちらもあると考えています。

そこで本記事では、HSPさんにとって在宅勤務は働きやすいのかどうかについて、私の体験談をもとに解説いたします。

在宅勤務の仕事を探している方は、ぜひこの記事を参考にしてください!

必ずしもHSPさんにとって在宅勤務が良いとは限らない!

HSPさんにとって在宅勤務は「家という落ち着いた環境で仕事がしやすい」「周囲を気にせずに作業に集中できる」などと良い側面を考えますが、この考えだけでは危険です。

HSPがゆえに、在宅勤務ならではの辛さを感じやすい点があります。

なぜHSPさんにとって在宅勤務が良いとは限らないのか、主に4つの理由があります。

理由1:テキストコミュニケーションが苦痛に感じる

在宅勤務はテキストコミュニケーションが中心になるため、それがストレスになる場合があります。

「直接話すよりもテキストの方が気が楽」と思うかもしれないですが、テキストもテキストで良くない点があります。

例えば、人によってテキスト内容が素っ気なくて、リアルな感情が読みにくいケースがあります。「〜です。」というシンプルな文章だと、相手が怒っているのではないかと不安に思う方もいるかと思います。

また、口頭だと咄嗟に伝えられるものも、メールやチャット上だと1つ1つの文章を考えすぎて、すぐに伝えられない場合もあるでしょう。

テキストコミュニケーションに苦手意識がある方は、在宅勤務でもストレスを感じる場合があるでしょう。

理由2:成果主義

在宅勤務を導入している会社は、プロセスよりも成果重視でメンバーを評価する傾向にあります。そのため、高い目標やノルマを課せられ、プレッシャーを感じてしまう可能性があります。

毎日出社をしているとメンバーの稼働状況を把握できますが、在宅勤務では可視化しにくくなってしまいます。

そのため、在宅勤務でもしやすい成果をより重点的にみられるようになります。

HSPさんはプレッシャーを敏感に感じやすいため、気を張り詰めないよう注意が必要です。

理由3:身体を崩しても周りに気づかれない

社員同士で顔を合わせる機会がないと、体調不良の時でも気づいてもらえなくなります。

出社をしているときは、顔色が悪かったりパフォーマンスが悪かったりすると、すぐに周りに気づいてもらえます。

一方で在宅勤務の場合は気づくことは難しいため、体調が悪い場合は自己申告しないといけません。

しかし、少し体調が良くなくても無理して働こうとする人も少なくありません。

HSPさんも周りの目を気にして頑張りすぎる傾向にあるため、いつの間にかストレスがたまってしまうこともあるでしょう。

理由4:オンとオフが曖昧になる

家で仕事をするとなると、オンとオフの切り替えが難しくなってしまい、家でリラックスすることが難しくなってしまいます。

家にPCがあるため、業務時間外でもついついメールやチャットを見てしまったり、ダラダラと夜遅くまで稼働してしまったりするケースが多いです。

1日中仕事モードが続くと疲労がたまってしまいがちです。とくにHSPさんは刺激に敏感であるため、常に仕事のアンテナが立っていると、とてつもないストレスが蓄積してしまいます。

それでもHSPさんは在宅勤務が向いている理由

HSPさんにとっての在宅勤務の懸念ポイントはお伝えしましたが、それでも在宅勤務中心で働くことをおすすめします。

私は数年、在宅中心で働き続けていますが、出社よりも在宅勤務の方が合っていると感じています。

色々なデメリットはありますが、それをひっくるめてでもHSPさんは在宅勤務が向いている理由を説明します。

周りの目を気にせずに仕事ができる

周りの目を気にしがちなHSPさんにとって、自分一人の空間で仕事ができる在宅勤務に適しています。

オフィスで自分の近くや後ろに人がいる状態だと集中ができなくなる方も多いでしょう。

また、誰かに監視されている感じがして緊張してしまうこともあります。

在宅勤務だと周囲に気を遣わずに済むため、仕事に集中しやすくなります。

居心地が良い環境で仕事ができる

HSPさんの中で、オフィスのニオイや入ってくる光のせいで仕事に集中できないと感じる人が多いはずです。

しかし在宅勤務は、自分にとって居心地がいい場所で仕事ができるため、不快な刺激を感じずに済みます。

また、多くの人が密集する電車通勤もする必要が無いため、無駄にエネルギーを消費せずに仕事に集中できます。色々な刺激に敏感に受け取り、ストレスが溜まりがちなHSPさんにとって、通勤時間が無くなることはとても大きいメリットです。

HSPさんにとって働きやすい在宅勤務を取り入れている会社の特徴

HSPさんは在宅勤務を採用している企業が合っています。しかし、先ほどもお伝えしたとおり、HSPさんにとってやりづらさを感じる場面も在宅勤務にはあります。

しかし、在宅勤務の懸念点を押さえた上で、さまざまな取り組みを行っている企業も存在します。

在宅勤務を取り入れていて、且つHSPさんでも働きやすいと思える企業の特徴について紹介します。

1on1や面談を定期的に取り入れている

1on1や面談などのオンラインコミュニケーションを定期的に取り入れている企業であれば、HSPさんでも働きやすいでしょう。

在宅勤務の場合、仕事で困り事や体調不良があってもなかなか相談ができなくなってしまいます。

そのようなデメリットを考慮して、上司と一対一で話せる機会が定期的にあれば、ちょっとした悩み事も相談しやすくなります。

希薄になりがちなコミュニケーションを活性化させる仕組み作りが行われているかどうか確かめましょう。

チャットのやり取りが多い

チャットでのやり取りが頻繁に行われている企業ほど、在宅勤務でも働きやすいでしょう。

傾向ですが、チャットでのやり取りが多いほどラフなコミュニケーションになりやすいです。

逆にやり取りの量が最低限であれば、1つ1つのテキスト内容に気を遣いやすくなり、チャットを送るのも躊躇ってしまいます。

そのため、気軽にチャットで会話がしやすい雰囲気の企業で働くのがおすすめです。

勤務時間外の連絡はNGにしている

企業の勤務時間外にはチャットや電話などの連絡を原則NGにしている企業がおすすめです。

在宅勤務の場合、夜遅くや早朝に連絡をしてくる人がいます。そのような時でも連絡を返さなくてはならなくなり、結果的に休みづらくなってしまいがちです。

ストレスをあまり貯めずに働くためには、メリハリが大事です。とくにHSPさんは仕事中は気を張りがちなので、仕事から解放される時間は必要です。

業務時間外の連絡に関するルールや、退勤後の連絡がどのぐらいあるか確かめてみるといいでしょう。

結論:今の職場が働きづらくなったら、在宅勤務の仕事を探してみるのもおすすめ

HSPさんにとって在宅勤務の働きやすさや、働きやすい企業の特徴などについて紹介してきました。

在宅勤務はストレスが少ないイメージですが、コミュニケーションや相談のしづらさから、返って働きにくさを感じるケースもあります。

そのため、在宅勤務であればある程度どの会社でもやっていける!というわけではないことに注意しましょう。

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