こんにちは、果実酒です。
「転職をしたいけど、短期離職だからうまくいくか不安」と考えている方も多いのではないでしょうか。
短期離職を繰り返す人のことを世間では「ジョブホッパー」と呼びます。私はそのジョブホッパーになると思います。
〜果実酒の経歴〜
1社目(教育事業系の大手企業):営業職で入社するが、わずか2ヶ月で退職
2社目(メディア系のベンチャー):カスタマーサポート(未経験)として入社するが、約1年で退職
3社目(リテール系の中小企業):カスタマーサポート(経験職)兼マーケター(未経験)として入社するが約2年で退職
4社目(メディア系の中小企業):編集部(ほぼ経験者)として入社。入社して約2年になる。現在28歳。
現在は4社目ですが、フルリモート勤務のゆるふわOLとして、自分にとっての理想の働き方ができています。
ただ、今までの転職活動はうまくいかないことが多く、世間の風当たりを強く感じていました。
そこで今回は、短期離職を繰り返しているが、なんとか自分が希望する職につきたいと思うジョブホッパー向けに、うまくいくための転職活動の方法と注意点を紹介いたします。
ぜひ参考にしてください。
ジョブホッパーでも転職はできるが、戦略を立てないと厳しい
結論からいうと、ジョブホッパーさんでも転職はできます。ただし、新卒や長期間働いた経験がある中途人材よりも、あらかじめ戦略を立てて行動しないと、転職に置いて不利なままになります。
現実的なお話をすると、ジョブホッパーさんは1社に長く勤めてきた経験を持つ人と比べると、どうしても信用性に欠けてしまいます。
経歴は、どれだけ会社に貢献できるかを示す証明書です。その証明書の内容が弱ければ、いくら対面での印象が良くても信用できないと判断され、書類選考の時点で落ちることも少なくありません。
私が転職活動をしていた時も、10社中4社は履歴書・職務経歴書の提出段階で不採用でした。
経歴だけ見て不採用にされるのはどうしようもありません。ただ、通過した会社から内定をもらうためには、「どうやったらこの会社に認めてもらえるか」を考えて行動する必要があります。
ただただ書類を書いて、それなりに面接を受けるだけでは希望の職にはつけない、ということを頭に置いておきましょう。
ジョブホッパーさんが転職活動で行うべき方法
ジョブホッパーさんが希望通りの職につくためには、色々意識すべきことがあります。
それぞれについて紹介します!
とにかく応募する
自分にフィットした職場と巡り合うためには、応募する数がとても重要です。
ジョブホッパーさんは不採用をもらう確率が高い分、母数を大きくしないといけません。
私も中途採用で転職活動していた時は、トータルで70社ほど応募しました。
何社からも不採用通知がくるのは正直辛いですが、その分新しい気づきも多く得られ、面接での受け答え内容のブラッシュアップもできます。
目安ですが、1回の転職で15〜20社ほどは受けてみるのがおすすめです。
転職エージェントも活用しつつ、転職サイトで自分から応募する
転職で成功するための一歩として、転職エージェントと転職サイトの両立です。
よく「転職エージェントも使ったほうがいいの?」という質問を見かけますが、転職の成功確率を高めたいのであれば、転職エージェントと転職サイトどちらも活用するのがいいでしょう。
転職エージェントを活用するメリットは以下の通りです。
- 自分の条件にあった職をスムーズに見つけられる
- 履歴書、職務経歴書の添削をしてくれる
- 業界や転職に関する有益な情報を教えてくれる
ただし、転職エージェントによっては紹介してくれる会社の数が少なく、業界も限定的な場合があります。
転職エージェントで紹介された企業だけ選考を進めるのでは、活動のスピードも遅くなってしまいます。
そのため、転職エージェントで条件にあった企業の選考を一通り進めながら、自分でも転職サイトを使って応募していくのがおすすめです。
転職エージェントでは自分にマッチしていないと判断され、紹介されなかった企業でも、面接を受けてみると意外と良かったということもあります。
転職エージェントと転職サイトで応募した企業が重複しないよう注意した上で、どちらも両立して使ってみましょう。
当たり前のことを疎かにしない
企業の担当者からの信用を失わないよう、当たり前のことを人一倍徹底して守るようにしましょう。
転職活動でいう当たり前のこととは、例えば以下のようなことです。
- 書類の提出期限を守る
- 先方からのメッセージへの返信は1日以上置かない
- 誤字脱字や敬語・謙譲語の間違いをしない
- オンライン面接でも身だしなみは整える
- 面接会場には5分前に到着する
内容はごく普通のことですが、守れていない人が意外といます。
面接の受け答えは良くても、書類に間違った漢字を書いてしまったり、オンライン面接の際の後ろの背景に散らかった部屋がうつってしまったりなど、ちょっとしたミスをたくさんの人がしがちです。
とくにジョブホッパーさんは転職回数が多いことから「この人大丈夫かな‥‥」という印象から始まるので、少しでもミスがあると一気に信用を失ってしまう可能性が高いです。
当たり前のことができたからといって飛び抜けた評価をされる訳ではありませんが、担当者からいい加減な人と思われないよう、最低限できる対策はとっておきましょう!
前職を辞めた理由と志望理由に整合性を持たせる
面接では必ずといっていいほど退職理由を聞かれるので、その理由とその会社を応募した理由の整合性を持たせましょう。
整合性とは、前職の退職理由と、応募した会社の志望理由が繋がっているということ。
例えば退職理由が「社内でのチームワークが取れなかった」であれば、面接にて志望理由を聞かれれば、チームワークが取れていることを挙げるのがベストでしょう。
そこで整合性が取れていれば、面接担当者は「うちの会社に入っても大丈夫そう」と判断してくれるでしょう。
もし退職理由と志望理由がズレていれば、選考が見送りになる可能性がかなり高いです。
ジョブホッパーに限らず、中途採用での退職理由は、ミスマッチを防ぐためには非常に重要なことです。
そのため、過去に所属していた全ての会社の退職理由を聞かれても大丈夫なよう、事前に準備しておきましょう。
ジョブホッパーの人が理想の職に就くために現職中に準備すべきこと
理想の就職先から内定をもらうために、今から準備できることがあります。
まだ転職までに猶予がある方向けに、次で理想の会社に就職するために準備すべきことを紹介します!
1つでも何かしらの実績を作っておく
面接でのアピールポイントを作るために、実績を作っておきましょう。
実績は何かしら数字で表せるものがいいです。
例えば「チームでの売り上げ一位を取れた」や「効率化のために仕組み化をして月間の業務時間を10時間減らせた」など、本業に関わることであればなんでもいいです。
もちろん数字のインパクトは重要かもしれませんが、それよりも目標のためにどのようなプロセスを踏み、成果が出るまでに愚直に続けられたのかを企業の担当者は見ています。
もしこれから成果作りを始めるとしたら、どのぐらいの成果を得られたのか忘れずに計測しておきましょう。
現状を改善するための行動を取る
もし今の会社に何かしら不満があるのであれば、解消するための行動はしておきましょう。
面接時に退職理由を伝える際、面接官からは「それを解決するための努力はしたかどうか」はかなり見られます。
特に転職回数が多いと「ちょっとでも嫌なことがあったら辞めてしまうのではないか」と思われがちです。退職したいことには変わりないとしても、今の会社で働き続けようとする努力のみせ方は必要です。
例えば辞めたい理由が「昇格しづらい」のであれば、昇格するために会社の売り上げに貢献したり、評価されるを取得したりなど、例え意味がなかったとしても努力した証を残すことをしておきましょう。
自分の長所を見つけ、仕事を通じてバリューを発揮する
自分の長所が何か見極めて、それを職場で発揮できるようにしましょう。
会社というのは組織なので、色々な長所を持った人で構成されます。
きっと自分の強みを業務に活かして欲しいという会社も出てくるでしょう。
そのため、面接で自分の長所を徹底してアピールできるようになるためには、今から長所を活かした働きをするのがおすすめです。
もし長所が「周りの気持ちを汲み取れる力」であった場合、チームの相談役になって解決したり、相談会を開いたりなど、職場でバリューを発揮するために思う存分行動をしましょう。
それが長所として周りから認められれば最高でしょう。
複数の会社とカジュアル面談を組む
まだ本格的に転職活動をしていなくても、今後のために様々な企業の担当者とカジュアル面談を組んでおきましょう。
カジュアル面談とは、選考に進む前段階の面談です。
カジュアル面談の内容は、会社のことや会社で働く人たち、仕事内容が中心です。
もしその会社に興味があれば、選考を受ける前に会社について深くリサーチができます。
そのカジュアル面談で求めている人材について聞ければ、それに近づくために業務で成果を出したり、面接対策をしたりなど、色々な準備ができます。
また、色々な会社の人の話を聞くことで、自分が理想とする会社の解像度を上げられます。
こちらの記事にて、カジュアル面談をする際におすすめのサービスを紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
ジョブホッパーさんが転職をする上で注意すべき点
ジョブホッパーさんでも転職はできますが、どうしても希望する企業先への転職が難しくなったり、転職活動がうまくいかなかったりする場面が出てきます。
あらかじめ、これから紹介する4つの注意点を押さえておきましょう。
未経験への職に転職が許されるのは20代まで
未経験での転職が可能なのは20代までと思った方がいいでしょう。
20代は実績よりも期待値で判断されるのが基本ですが、30代は期待値よりも実績で判断されます。
そのため、30代になってから未経験の業界・業種に就くのはとてもハードルが高くなってしまいます。
30を超えているけど、どうしても未経験で転職がしたい!という場合は、転職エージェントに相談をした上で、多くの選考を受けることを覚悟の上で挑戦しましょう。
妥協しないといけない点が出てくる
全ての条件が整った企業に内定をもらうのはとてもハードルが高く、条件面をどれか我慢しないといけない可能性があります。
大手企業や高年収、整った労働環境など、色々欲しい条件が出てくると思いますが、先ほどもお話した通りジョブホッパーさんは書類選考で落とされる確率が低くありません。
人気な企業でもチャレンジしてみることは問題ないですが、内定をもらうことをゴールにおけば、どれか妥協しなければいけない条件も出てくるはずです。
私の場合、業種と労働環境(フレックス制度・リモートワーク制度)を譲れない条件にし、それ以外の企業規模や収入面などは二の次三の次にしていました。
もちろん、再び短期離職をしないように、自分にとって働きやすいと思える職場を探すのは大事です。
ただ高望みしすぎてどの企業も採用が通らないというのが無いよう、自分の条件を洗い出した上で、「この条件は本当に必要か?」と考えてみましょう。
h3:スカウトメールは当てにしない
色々な転職サイトを利用していると、スカウトメールが届くようになりますが、だからと言ってスムーズに内定まで進めるとは限りません。
多くの企業のスカウトメールは、システムによる自動メッセージで送られてきたものです。
そのため、スカウトメールを送ってくる全ての企業が、自分のプロフィールを見て興味を持ってくれたわけではありません。
このことを知らずに喜んで選考を受けて、お見送りのメッセージがきてやる気をなくすなんてことはよくあります。
感情を揺さぶられないよう、スカウトメールにはあまり期待しないようにしておきましょう。
もちろん、プロフィールを見た上で本当に興味を持ってくれる企業もいるので、逃さないようにスカウトメールの内容はちゃんとチェックしておきましょう。
自分を過小評価しすぎない
ジョブホッパーだからといって、自分のことを過小評価することはやめましょう!
ジョブホッパーさんにありがちですが、「こんなに短期離職を繰り返していたら、いい会社には入れないんじゃないか‥‥」とネガティブな考えを持ってしまいます。
そのため、自分の理想とは違う会社にしか内定をもらえなかった時に、「自分はこのレベルの会社でしか働けない」と諦めて入社しても、また嫌になってすぐにやめてしまう可能性が高くなってしまいます。
自分の経歴は経歴で受け止めて、自分にもフィットする会社はある!と信じて転職活動をしましょう。
まとめ
ジョブホッパーさんでも、転職活動の成功確率を高める方法について紹介いたしました。
ジョブホッパーさんでも転職することはできるし、仕事は選べます。
ただ理想に近い職への転職を目指すのであれば、転職するための対策や工夫は必要です。
記事内で紹介したことは難しいことではないので、ぜひ参考にしていただければと思います!