HSPさんがマルチタスクが苦手な理由と、柔軟にタスクをこなすコツ5選を紹介!

HSP

HSPという自覚がある人で、マルチタスクが苦手だという方は多いのではないでしょうか。

誰かの話を聞きながら作業をしたり、会話をしながら仕事を進めたりなど、複数のタスクを同時にこなせないという悩みを持つ方は一定数存在します。

とくにHSPさんは性質的にマルチタスクに苦手意識を持つ人が多い傾向にあります。

ただ、仕事でどうしても複数のタスクを同時にこなさないといけない場面が出てくるので、できるだけうまく対応したいですよね。

本記事では、HSPの私の実体験をもとに、HSPさんがマルチタスクが苦手な理由と、できるだけ仕事を柔軟にこなすコツについて紹介します。

本記事を参考にすれば、HSPさんでも「仕事中に頭がパニックになる」「仕事中の集中力が欠けてしまう」などの悩みを解消できるでしょう。

HSPさんはマルチタスクが苦手!その理由

結論から言うと、HSPさんはマルチタスクが苦手な傾向にあります。

それには、HSPさんの以下の2つの特徴が関わってくるからです。

  • 情報処理が深い
  • 些細なことにも気づきやすい

HSPさんは、非HSPさんに比べて一つ一つの物事を深堀りして考えがちです。一度着手したタスクについては、時間をかけて集中してやる傾向にあります。

また、HSPさんのもう一つの特徴として、細かいところまで気にして完璧に処理しようとする点があります。

この特徴の裏を返すと、「突発的に降ってきたタスクに柔軟に対応することが苦手」ということになります。

例えば着手中のタスクを途中で切り上げて、別の緊急度が高いタスクをやらなくてはいけなくなったり、作業中に職場の人に話しかけられて、話す内容をメモしたりなど、色々なケースが該当します。

会社で働いていると、その時の状況に合わせて臨機応変に対応しないといけません。「1つの仕事を最後まで完璧にこなしたい」と思いがちなHSPさんにとっては働きにくさを感じる場面があるでしょう。

無理にマルチタスクを克服する必要は無い

マルチタスクができるようになりたい!と思う方は多いですが、そこまで無理に克服する必要はありません。

そもそもHSPさんに限らず、人間はマルチタスクができないと言われています。実は複数の作業を同時進行しているのではなく、タスクA→タスクBへと切り替えているだけなのです。

また、同時に作業をしようとすると脳が疲弊し、ミスの発生率が高くなる傾向にあると実験で明らかになっています。

参考:【樺沢紫苑】集中力が続かない原因はマルチタスクの“脳疲れ”

そのため、生産性やミスの防止のことを考えるのであれば、1つのタスクに集中して取り組む力のほうが求められます。

うまく色々な仕事をこなせるようになりたいという気持ちはわかりますが、シングルタスクしかできないことは、むしろプラスに働くことも多いのです。

HSPさんでも柔軟にタスクをこなすコツ5つ

マルチタスクに無理に適応する必要は無いとは言え、複数のタスクを柔軟に対応できるようにしたいと思いますよね。

そこで、HSPさんでも複数のタスクに柔軟に対応できるようになるためのコツを紹介します。

ToDoリストを作ってすぐに追加できるようにする

ToDoリストを作成しておき、常にやることを管理できている状態にしましょう。

もし突発的に他のタスクが発生した場合、忘れないうちにToDoリストに入れておくことで、着手するタスクが行ったりきたりになるのを防げます。

また、ToDoリストがあることで、今の作業に集中しすぎて他のタスクを忘れてしまうと言うことを防げます。

反対に、メモ帳に記載したり付箋を貼り付けたりするのはあまりおすすめしません。すぐにメモを取るのに役立ちますが、無くしてしまったり、今抱えているタスクの中での優先度が整理されなくなったり、その結果タスクの切り替えが難しくなってしまう可能性があります。

ToDoリストは頭の整理もできる上、タスク漏れを防ぐことができるため、HSPさんはとくに活用をおすすめします。

事前にカレンダーで予定を押さえておく

上のように、事前にカレンダーに予定を入れ、他のタスクが入らないようにブロックしておきましょう。

あらかじめ「この時間にこのタスクをする」と予定を入れておくことで、そのタスクにだけ集中しやすくなります。

また、タスクに集中したい時に急に仕事を振られたり、ミーティングを入れられたりすることが減ります(会社によって変わると思いますが‥‥)。

Googleカレンダーのようなカレンダーアプリであれば、時間単位で予定を入れられるのでおすすめです。

作業スペース、PC画面を整理しておく

仕事場の空間やPC画面はできるだけ整理されている状態にしましょう。

仕事中に他のものや情報が目に入ってくると、着手しているタスクに集中できなくなってしまいます。

そのため、仕事をしているときは、デスクのものやPC画面のウィンドウもできるだけ無い状態にしておくのがおすすめです。

重要なタスクは朝早くに行う

集中力が必要なタスクは、他のメンバーがまだ活発的に動いていない朝に着手するのがおすすめです。

朝は連絡も少ないですし、一番脳がスッキリしている状態です。誰にも邪魔されず、頭が冴えている時間帯に重要なタスクを済ませておくと良いでしょう。

また、会社や部署の状況によってどの時間帯が一番集中しやすいかは異なりますので、自分の中で集中できるゴールデンタイムを見つけると、作業が捗りやすくなるでしょう。

上司に相談をする

自分で工夫をした上で、どうしてもタスクを柔軟にこなすのが難しいのであれば、上司に相談してみるのも1つの手段です。

組織のリーダーは、部下にとって働きやすい環境作りを行ない、成果に繋げることも仕事です。

今の状況が自身にとって成果に結びつきにくいということであれば、どうすれば集中しやすい環境になるか、可能であれば上司に相談をしてみましょう。

ここで注意なのが、相談する際に「HSP」というワードを使わないようにする点です。上司がHSPに対して正しい知識を持っているわけでは無いですし、相談の仕方によっては「ただの甘え」だと思われてしまいます。

以下の記事にて詳しく説明しているので、上司に相談をする際は、こちらも参考にしてください。

どうしても今の仕事が合わなければ、他の仕事に転職するのもあり

HSPさんでも柔軟にタスクをこなすコツについて紹介しましたが、仕事柄どうしてもマルチタスクを求められる場面があります。

例えば、営業職の場合、クライアントの話を聞き取りながら記録し、その間にどう提案するべきか考える場面が多くあります。

また、電話対応をしている事務職の場合でも、聞き取りを行いながらログを残し、電話相手に適切な対応をすることが求められます。

こういった決まった時間に複数のタスクが発生するのは、どうしても避けられません。

マルチタスク作業には向き不向きがあるので、無理して慣れていく必要はありません。

それよりも、一つの物事にじっくり集中して取り組める仕事を探してみるのもありです。

例えばデザイナーや商品・イベントの企画、ライターなど、HSPさんの気質に向いている仕事はたくさんあります。

以下の記事に、HSPさんのメリット・長所を活かせる仕事と、向き・不向きがある仕事をまとめております。転職を少しでも考えている方はぜひ参考にしてください。

まとめ

本記事ではHSPさんがマルチタスクが苦手な理由と、柔軟にタスクをこなせるようになるコツについて紹介しました。

HSPさんは深く情報処理を行ない、他の人が気づかないようなところまで気にする気質です。そのため、複数のタスクを柔軟にこなすことを苦手に思う傾向にあります。

しかし、HSPさんに限らず、多くの人はマルチタスクをこなすことが難しいと言われているため、無理に克服しようとする必要はありません。

今色々なカテゴリのタスクを抱えていて柔軟にこなせない、頭の切り替えができなくて苦しい思いをしている方は、今の職業から思い切って変えてみるのもありです。

このブログを通して、少しでもHSPさんが働きやすいと思ってもらえるような情報を発信していきます。

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